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パットに悔いが残るも、首位をキープして穴井詩は最終日へ ニトリレディスゴルフトーナメント(2013)(2日目) 写真・鈴木祥
初日、大好きな洋芝のコースで気持ちよくプレーし、6アンダーでトップに立った穴井詩が2日目もイーブンパーでラウンド、2位と2打差でトップを守った。
昨年のこの大会も初日に6アンダーでトップに立ちながら、2日目にアン ソンジュに逆転され、最終日を2位でスタート。スコアを伸ばせず5位タイに終わった苦い思い出がある。
今回はトップを守ってホールアウト。さぞやホッとしているかと思いきや、悔しそうな表情でクラブハウスに戻ってきた。
「今日は、4番(パー4)と9番(パー4)で同じミスをしてしまって……。私のヘタさが際立ちました。ホントになんてことないカラーからのロングパットなのですが、距離感がまったく合わずにショートしてボギー。悔しいです」
今日は午後のインスタートだった穴井は、前半9ホールで1つスコアを伸ばす。折り返して、1番バーディ、2番ボギー、3番バーディと一進一退を続けて通算8アンダーで迎えた4番ホール、20メートル以上のロングパットが残った。昨日より降りしきる雨に重くなったグリーンでのファーストパットは大ショート、8メートルを残してしまいボギーとなった。
そこからは我慢のゴルフを続けたが、最終の9番ホールで13メートルのファーストパットをショートし、2メートルのパーパットを残してしまう。
雨でランの出ないフェアウエー、粘りのある洋芝、重くスピードの出ないグリーンに、スコアを崩す選手が多い中、パープレーでのホールアウトは上出来といえるが、
「これだけ打ってきて、グリーンが重いのは分かっているはずなのに、打ちきれなかった……。これが明日じゃなくてよかったなという気持ちはあるので、明日までには調整してスタートしたい」
と前を向いた。
1年前と同じ最終組でも、今年は追われる立場だ。
「明日のプランは“心に波風を立てず”です。今日も楽しみでちょっとソワソワしていたら、(江連忠ゴルフアカデミーの後輩の堀)奈津佳から、“センパイ、まだ2日目ですよ”と笑われてしまいました。最後まで崩れず自分のゴルフができればいいなと思います」
昨年の悔しさを晴らすには最高のシチュエーションだ。
文・武井真子