4番ホール、3打目のバンカーショットを4メートルにつけ、このホールバーディとした石川遼 ファーマーズインシュランスオープン(2014)(3日目) 写真・Getty Images
ファーマーズインシュランスオープン(1月23〜26日、米国カリフォルニア州・トーリーパインズGC サウスコース、7698ヤード、パー72 ノースコース、7052ヤード、パー72)
決勝はサウスコースで行われるが、石川遼は昨日ノースコースを回ったため序盤はグリーンの速さに苦戦。4ホールで3つのボギーが先行する苦しいスタートだった。
「アウトで落としたのは痛かったけれど、インは取り戻せた。紙一重だったとは思う」
1番(パー4)ではアプローチを3メートルオーバーさせてこれを外してボギー、2番(パー4)も5メートルから1.5メートルオーバーさせて3パット。4番(パー4)も3メートルが入らずボギー。それでも焦らなかったという。流れを変えたのは5番(パー4)。右のバンカーからピン下4メートルにつけると、この上りのスライスラインをしっかり沈めてバーディ。ここから息を吹き返し、6番(パー5)も1.5メートルにつけてバーディ。9番(パー5)も4メートルを沈めると前半はイーブンまで取り戻した。
「(−−よく流れを変えられた?)なんでなんですかね。分からないけど、パッティングかな。パッティングが流れを左右するとは思っている。最初の3ホールもパーパットは打てている。そこまで長いパーパットじゃなかったけど、決められなかった。自分ではいいパットを打っているつもりだったので、5番でも自信を持って打つことができた。その辺で大丈夫かなと思った」
後半はショットもパットもさえた。
13番(パー5)で2.5メートル、14番(パー4)は3メートルを沈めてバーディ、17番(パー4)は残り170ヤードを8番アイアンで80センチにつけてバーディを奪い、69のラウンドとなった。
「今までだったらもっとスイングに悩んで回っていたと思う。今日はやっぱり、とにかくアドレスだけ、狙うところにスクエアに構えて打っていました。そこに集中できた。ちょっと流れが悪くなってもこういう風に抑えられるようになってきたんで、次3つボギーが先行してもまだ大丈夫かなと思える。あした3連続ボギーでもトリプルボギースタートでも、まだ大丈夫だと思う。2アンダーで回れる可能性があると思える」
2年前の自己ベストと並ぶ69は、この日のベスト2位の好スコア。順位も6位に上げて3打差で最終日を迎える。
「今日まではとにかくよく粘れて、この位置で最終日を回れるのが目標だった。ここまではうまくいった。あした一日、どこまで自分ができるか。自分の順位を考えながらのラウンドになると思う。もし自分が優勝争いをしているのなら優勝を目指してやりたいし。届かないと思ったらそれなりのプレーがある。前半の9ホールによりますね」
まずはフェデックスポイントを積み重ねてシードを確定させてから、と常々語っているが、優勝で一気に決めてしまうというシナリオもあるかもしれない。
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